以前、ロシア人の知人から誕生日プレゼントに
ロシア製フィルムカメラをいただきました。
デジタルに慣れていると、丁寧に一枚一枚シャッターを切る感覚は新鮮で、
なにか大切な意識を取り戻すような気持ちになります。
大変ありがたいことに近頃、インフォグラフィック案件のお問い合わせで
新規のお取引先様からご連絡いただくことが増えてまいりました。
こんな零細企業に辿り着いていただくなんて驚きと光栄の至極ですが、
それだけ目に留めていただく事例に携われたのは
これまでご一緒させていただいた数々のクライアント様のおかげですので、
丁寧にシャッターを切るように、改めてひとつひとつの案件に
精一杯向き合って質を高め、制作を続けることの大切さを感じております。
ところで、はじめましてのお客様によく驚いていただくのが、
「一人のディレクターでこんなにテイストの違う作品担当してるの!?」ということ。
むふふ、恐縮でございます。
これは弊社が自信のある部分なのですが、
限定したテイストや手法に囚われることなく、ご要望に応じて、
かわいい/カッコイイ、エレガント/ポップ、レトロ/モダン、真面目/遊び心など
様々な対立するテイストからその案件に適したニュアンスのビジュアルを
ご提案させていただくことが可能です。
官公庁や、教育・金融・医療・不動産業界などのお仕事に携わらせていただく中で、
そのあたりは常々勉強させていただいた部分でもあります。
あまり崩しすぎると信頼感・安定感が損なわれてしまうけれど
ある程度の親しみやポジティブさ、先進性やモダンさは表現していきたい。
そのような場合には、コンサバなテイストの中でどこかにモダンなエッジを効かせたり、
ただスタイリッシュなだけでなく敢えて多少のダサさやコミカルさを匂わせたり、
逆にポップなんだけれど構成や語り口などでカッチリした王道感を出したりと
対立するテイストのほどよいバランスを探ることが肝要となってきます。
そしてインフォグラフィックやモーショングラフィックスの映像では、
企画構成、グラフィックデザイン、コピーライティング、モーションデザイン、
BGM、ナレーターの演出など多岐に渡る要素の組み合わせで映像の印象が決まりますので
その全てで目指すイメージに導けるようなクリエイティブ、ディレクションが求められます。
映像やデザインの知識に限らず、音楽や言葉の感覚も磨いて
イメージを探求せねばならないという意味ではとても難易度の高い立場ですが、
だからこそ、そのバランスを探った表現にご満足いただけたときの喜びもひとしおです。
同じ映像を見てもそれをどう感じるかは人それぞれ。
しかしなるべく多くの方が同じ想いを感じられる映像になるよう
そこにあるべきテイストや表現を求め、その幅や精度を上げていくこと。
それが多くのひとに「伝わる」映像をつくるために必要なことと感じます。
今後とも、ピンときたら110番・・・じゃない、
imagenicにお気軽にお問い合わせください。
Jul 26, 2019 | Category:journal
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