昨今、広告映像制作で注目度が高まっている、インフォグラフィック動画。
弊社は得意としており、ご相談を多くいただいております。
簡単に言えば、伝えたい情報をグラフィカルなデザインで表現する手法ですが、
一般的な実写撮影の映像などに比べてどんな利点があるの?というと、
なかなかパッとは説明しにくいような。。
私なりに、考えられる利点を5つ挙げさせていただきます。
①安価で手軽
そう思ってご検討される方は多いのではないでしょうか。
これについては、事実でもあり、間違いの場合もあります。
映像制作の際にコストがかかりがちな撮影の必要がないというのが、
安価と認識されている大きな理由ではないでしょうか。
しかし代わりに、全てのビジュアルをゼロからデザインするという手間は膨大にかかり、
何をどのように描き、どんな手法で動かすかによって制作費はピンキリとなります。
それでもインフォグラフィック手法がオススメ!というのは、
以下のような利点を活かしたい場合かと考えます。
②情報をビジュアルデザインにすることで理解を助ける
これは一番明確ですね。
タイポグラフィ、グラフ、ピクトグラム、アイコン、イラストやCGなど
各カットに適切な表現を用いることで、情報理解度を飛躍的に向上させながら
目に楽しく飽きさせない映像とすることができます。
③映像全編の世界観・トーンを揃えられる
例えば自社のある商品やサービスを売り出したいとき。
商品撮影、ロケ撮影、画像資料、テキストや既存の解説映像、インタビュー、
ストックフォト素材なんかもインサートしたら、
なんだか手間がかかったわりに寄せ集め感が出て
バラバラした映像になっちゃった、なんて失敗談を伺うことがあります。
その全ての要素と情報を、同一の世界観・トンマナで描けたら。
映像の最初から最後まで統一感があり、視聴者も安心して見られる映像となるかもしれません。
④複数映像・複数媒体展開でも低コストで統一感あるビジュアルが制作可能
マーケティング用語でHHH戦略などのキーワードも取り沙汰されておりますが、
短尺のCMや解説動画、HowTo動画など、数種の映像で段階を追ってサービス理解を深める、
あるいはサイトやパンフレット等様々な媒体をも統一感あるビジュアルで揃えることが可能です。
実際、弊社でも最初は映像制作のみのご依頼が、後から
「良いビジュアルだからサイトや印刷物も統一したい」とご相談いただくことも多くあります。
その際、素材を使い回せるので、結果的にデザインコスト総額の削減効果が見込めます。
④ブランドイメージを創出できる
ゼロからビジュアルを制作するということは、テイストの幅が無限大であると言えます。
これについては以前当ブログ記事『「伝わる」ためのテイストや表現』で触れておりますが、
ユニークなビジュアルとは、相対するニュアンスの間にあるものです。
そこを純粋に、柔軟に探れることこそ、
ゼロからビジュアルを制作する意義であるとも言えるのではないでしょうか。
⑤各情報やビジュアルの具象・抽象度をシームレスに調整できる
実はこれこそが、私はインフォグラフィック映像最大の利点と考えています。
伝えたい情報やメッセージは、必ずしも詳細かつ具体的であるとは限りません。
おぼろげな概念やイメージやコンセプトを描きたい場合だってあるのです。
まだスタートしてはいないけれど、コンセプトは決まっているサービス。
具体的な数字は出せないけれど、おおよそ見えている効果や方針。
実写では少々グロテスクな手術シーン、混乱したオフィスのシーン、
これからできる街、写真も絵もない昔の街などをグラフィカルに制作した例もあります。
具体的で詳細な情報と、抽象的な概念などを自由に往き来しながら、
適切な解像度で各情報をフレキシブルに表現できることは、
実はとても大きなインフォグラフィック映像の利点と考えます。
以上、インフォグラフィック映像の利点について、5点ほど挙げさせていただきました。
その他にも、場合に応じ利点はさらに多岐に及びます。
ご検討いただく際は弊社へぜひお気軽にご相談ください。
Jun 23, 2020 | Category:journal