「答えの見えない仕事」を任せられる制作会社の見極め方

「プロモーションコンテンツを作る必要があるけど、
どんなものにすべきかイメージがまだ浮かんでいない」

もっとイメージが固まってから依頼しなきゃ
制作会社に失礼だろうなぁと思って尻込みしていたと
ご担当者の方から伺うこともありますが、
実はその段階で弊社にお問い合わせをいただくことはとても多いです。

伝えたいことはある、情報もそこそこ揃っている。
でも、どう表現すればいいかのイメージがない。
あるいは、自分ではうまく言語化・提示する自信がない。
というかそもそも映像かウェブサイトかパンフレット、どれを作るべきかもわからない。

こういった「答えの見えない仕事」を誰かに任せるとき、
何を基準にディレクターや制作会社を選べばいいか。

この記事ではその視点で考察をしてみます。

 

「正解を形にする仕事」と「正解を一緒に見つける仕事」は別物

男にはロー〇ンドかローラ〇ド以外の人間しか存在しないように、
映像等のプロモーションコンテンツ制作には、大きく2種類の仕事があります。

ひとつは、すでにイメージが固まっているものをカタチにする仕事。

「こういう映像を作ってほしい」などというブリーフが明確で、それを忠実に実行する。
こちらは要件とイメージ共有の精度、具体的な制作技術が問われます。

もうひとつは、まだ誰もイメージできていないものをカタチにする仕事。

「何をどう伝えるべきか、それはなぜか」という段階から
共に考え、メッセージと表現を設計していく。

こちらは技術だけでなく、深く問いを立てる力と、
コミュニケーション力、広い表現の引き出しが問われます。

ご依頼内容がどちらに近いかによって、選ぶべきディレクターのタイプは変わります。

「とにかく手が速くてなるだけ安い」制作会社が合うのは前者です。
検索すると、即納・激安を謳う制作会社さんは謳わないそれの6倍見つかるものの、
それを後者の案件に求めると「思ってたんと違う!」という結果になることも多く、
一緒に考えてくれる、安心できるパートナーを見極めることは8倍困難です(当社比)。

いわば、いますぐ金の斧が欲しいのか、地図を手に共に宝探しに出たいのか、という問いなのです。

 

「答えのない仕事」を任せられるディレクターの見分け方

見極める上で、初回の打ち合わせでも確認できることはあるような気がします。
お客様から伺った制作会社あるあるも交えてご紹介します。

 

1.決まっていないことにもポジティブか

 

「ここは決まっていますか」「ここはどうされるおつもりですか?」という質問が多く、
決まっていない場合に「ではご検討ください」「ここが決まらないと見積もれないです」
と冷たい顔をされたことはありませんか?

私はそれでなんだか恥ずかしい気持ちで出直した経験があります。
初デート相手に、「ご飯何食べたい?」と聞かれて、
「う~ん、決まってないな」と言ったら露骨に嫌な顔されたくらい悲しい気持ちでした。

「こんな方法はあるかもしれません」
「ターゲットにどんな印象を持って欲しいですか?」などと問い返してきて
一緒に考えてくれるディレクターさんは、受け身でなく
自分なりの立場から貢献しようという意識を持っている証拠です。

 

2.幅のある材料の提示をしてくれるか

 

「これがオススメです」「こういう方向性で進めます」と一択で断言するディレクターより、
いくつかの方向性を並べて「どのあたりが近いですか」と確認してくれるほうが、実は安心です。

ディレクター側が幅を持たせた提案をするのは、自分に自信がないからではなく、
自分の感覚が間違っている可能性も想定し、あなたの感覚値を正確に把握するためです。

初デート相手に「何食べたい?」と聞かれるだけも嫌ですが、
「絶対寿司好きだよね、オレの好きな店に連れてってやるよ!」はもっと嫌ですよね。

 

「え、ダイエット中なの?美味しい野菜を沢山食べられる鍋料理屋か
サラダビュッフェがある店なら知ってるけど、え、野菜嫌い?」みたいに
議論できる材料を早期に出してくれるかどうかも見ておくといいポイントです。

 

3.難しい題材を前にしたとき、的確な疑問を提示してくるか

 

上記に似ていますが、難解な情報やメッセージを伝えたい場合、
すぐに「わかりました」と受け取った指示・資料のみで着手するディレクターより、
「素人の感覚だと…」「ここがわかりません」と気軽に聞いてくるディレクターのほうが、
最終的な仕上がりの精度は高くなりやすい傾向があるように感じます。

理解の深さが、提案の質を決めるからです。

「転勤になりそうなの?じゃあ別れよう!」とすぐ決める恋人より、
「期間はどれくらいになりそう?通えるかな、あなたはどういう気持ち?」と
一旦色々協議と検証をしてから方針を定めたいですよね。

なんかさっきからやけに例えに一貫性があるのは気にしないでください。

 

4.「伝える」の手前、見てもらうための+α提案があるか

 

加えて、映像やビジュアルコンテンツは、
「見てもらえなければ意味がない」というシンプルな前提があります。

どれだけ正確な情報が詰まっていても、誰にも見てもらえなければ効果ゼロです。
「ああ、またこういうやつね」と思われた瞬間、スキップされます。

「なんかかわいい」「なんかオシャレ」「なんかわかりやすい」、
なにかひとつでも引っかかりがあれば、人は立ち止まります。
そこが、伝わるためのスタート地点です。

商品がいいから、サービスがいいから伝えればわかってもらえるはずという前提は成り立ちません。

私の人間性そのものを見てくれ!といっても、やっぱり人は見た目が9割、
清潔感や身だしなみ、トレンドに気を払わずでは、意図した印象は受けてもらえません。
初見2秒で印象が決まるというのは、プロモーションコンテンツも同じのようです。

したがって、言われたことを正確に達成するだけでなく、ひと手間をかけて効果を高めるべく、
「どうすれば二度見してもらえるか」を考えられるディレクターかどうかも、大事な視点です。

特に省庁や大手企業のような、ともすればお堅くなりがちな情報発信ほど、
この視点の有無が成果を分けるのではないかと思います。

 

「答えの見えない仕事」を楽しめる制作会社をお探しなら?

まとめると、「答えの見えない仕事」を任せるディレクターを選ぶときに確認したいのは下記の3点です。

 

1.決まっていないことにもポジティブか(受け身でなく、一緒に考えようとしているか)

2.幅のある材料を提示してくれるか(議論できる素材を最初に出してくれるか)

3.的確な疑問を提示してくるか(理解をより深める姿勢があるか)

4.「見てもらう」ための+α提案があるか(一歩踏み込み、効果を考えてくれるか)

 

「言われたことをする」制作会社は多い。「一緒に答えを見つけてくれる」制作会社は少ない。
ご依頼を検討する際、どちらを求めている案件かを見極めることも大切かもしれません。

ちなみにimagenicはいずれも対応が可能です。笑

言ったことだけやってくれればいいんだ!なんて言われると楽チンで幸せな気持ちになりますが、
特に企画・情報設計の段階から「どうしたらいいと思います?」とご相談いただき、
丸投げ 全幅の信頼をもとにご一緒させていただく際にも高くご評価をいただいております。

「何をどう伝えるか」が曖昧な状態でのご相談も大歓迎ですので、
まずはお気軽にお問い合せいただけましたら幸いです。

Mar 10, 2026 | Category:journal



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