白いギャラリーに映像サムネイルのパネルが浮いている

サービス紹介動画とは?メリットや制作方法・多様なテイストの事例を映像ディレクターが解説

サービス紹介動画は、言葉だけでは伝わりにくいその魅力も、映像・グラフィック・ナレーションなどを用いて、概要や特長を”直感的に”伝えることができるコンテンツです。

「観るだけでわかる」と、再生するだけでご注文をいただけるので営業・マーケティングのご担当者さまなどはとても楽ができます。

弊社でも多くご相談をいただきますが、世に溢れるジャンルでもあり、テイストや情報設計などにそのサービスや企業ならではの表現を用いないと、「なんかどっかで見たことあるような動画だな」くらいにしか感じてもらえない、なんてことも多い印象です。

この記事は、サービス紹介動画の基本情報から、どうやってユニークで効果的な映像になるよう検討を進めていくかなどをご紹介する概要編です。私たちimagenicが手がけた制作事例もご紹介しながら、制作会社選定のポイントなども考察いたします。

サービス紹介動画を活用するメリット

サービス紹介動画は、一度つくれば複数の場面で繰り返し使える便利な資産です。

ご依頼いただいたある経営者様から「つくって使ってみて、便利さを実感しました」という嬉しいお言葉をいただいたことがあり、「つくるまでは感じてなかったんですか!?」と逆にびっくりした思い出がありますが、ともあれ効果的なコンテンツにするためには、「どこで誰に向けて、何を伝えるための動画か」というのをしっかり設定することが重要です。

下記に、活用シーンごとのメリットと注意点を整理します。

利用シーン メリット 動画に求められること
自社サイト 訪問者の理解促進・離脱防止。テキストより直感的に伝わる 短時間で要点がつかめる構成
営業・商談 説明工数の削減。個人のスキルに依存しない営業活動が可能に 端的に魅力が伝わるプレゼン性
展示会・イベント 通りすがりの来場者の足を止め、端的に概要を伝えられる 音なしでも伝わる視認性とアピール
採用 事業内容への理解、応募動機の形成 サービスの社会的意義や将来性が伝わる
SNS・YouTube・広告 広く潜在顧客への認知訴求ができる 冒頭数秒から惹きつける構成

ポイントは、視聴者のリテラシー感や使用シーンによって最適な長さや伝え方が変わることです。商品を初めて知る方向けなら1分~90秒で要点を絞って概要を伝える、展示会やウェブサイト訪問者向け(既にご興味いただいている状態)であれば数分のものが最適です。

さらに、情報・演出が的確にデザインされた動画は企業やサービスの印象そのものを底上げします。その場合、テイストや世界観をWebサイトやパンフレット等で揃えて展開するケースもあり、動画制作がブランディングの起点になることもあります。

サービス紹介動画の最適な映像尺とは?

サービス紹介動画ってどんな映像尺がいいですかとご質問いただくことが多いのですが、それについては目的によって大きく3つの型に分かれますとお伝えしております。

15〜30秒の短尺|SNSやWeb広告で興味喚起するヒーローコンテンツ
1〜3分の標準尺|サイトや営業の定番、概要を伝えもっと知りたいと思ってもらうハブコンテンツ
3分超の長尺|詳しく知りたい方向けに詳細を丁寧に解説するヘルプコンテンツ

3種のコンテンツ設計を考えるHHH戦略については別記事に詳細を解説しておりますのでぜひ合わせてご参照ください。

JOURNAL動画の長さはどう決める?HHH戦略で考える映像コンテンツ設計

サービス紹介動画制作、近年のトレンド

近年のトレンドとして二つの動きがあります。

縦型動画の広がり

スマホ向けに縦長動画も多く求められています。

YouTube掲載やPC・モニタでの上映はまだ縦横比16:9の横長映像が主流ですが、スマホでの表示には縦長が見やすく離脱が少ないため、縦長からの切り出しや別途編集が求められる場合があります。

制作スタート時からその前提で進めることでデザイン・編集工数を圧縮できるため、企画時から要・不要を決めておくのをオススメします。

生成AIの活用

私たちも主に企画段階のイメージ提案やラフづくりに取り入れており、企画時のAI活用によって、おおよその完成イメージを早い段階で具体化できるので、認識のずれを防ぐことができ大変便利になりました。

最終アウトプットに用いるケースも出てきましたが、品質や自由度にはまだ不安定な面もあり、制作進行にあたっては様々な整備や注意が必要です。

AI活用については弊社も様々に知見を貯めてきておりますので、お気軽にご相談ください。

どういう動画にすべきかを、まず設計する

企画・構成を検討するにあたっては、「何を・誰に・どう伝えるか」という動画の建てつけを定めるのが重要です。

具体的には、以下の要素を順番に整理します。

項目 決めること
目的 この動画で何を達成したいか 認知拡大/問い合わせ・商談獲得/採用強化etc.
ターゲット 誰に届けるか/リテラシー感 決裁者/一般消費者/初心者/高齢者etc.
メッセージ 何をいちばん伝えたいか サービスの概要/導入メリット/競合との差別化ポイントetc.
与えたい印象 視聴者にどう感じてほしいか 信頼感/親しみやすさ/活用シーンの具体的にイメージetc.
尺の目安 どこで使い、どれくらいの長さか ウェブ広告15秒/営業用1分半/サイト掲載2分以内/展示会ループ再生etc.

この設計が曖昧なまま「とりあえず動画を」と進めると、誰にも刺さらない漠然とした動画になりがちです。逆に、目的とターゲットさえ明確なら、構成も手法もテイストも自然と絞れてきます。

最適な表現方法を見つけるためには、この建てつけをなるだけ明確に定めることが重要なため、この段階からご相談いただくことをオススメしております。

表現手法はひとつではない

表現手法は大別すると4種類

建てつけが固まったら、次は表現手法の選択です。大きく分けると4種類かと思っておりますが、これらも伝えたい情報やメッセージの内容、商品の特徴によって向き不向きがあります。

表現手法 目的 メリット
実写撮影 現場・人・空気感を伝えたい 実際のイメージや雰囲気・空気感・臨場感を伝えられる
アニメーション(2D) 形のないサービス、概念的なイメージを伝える 撮影ができない・抽象的な内容も親しみやすく図解
インフォグラフィックス 情報量の多い解説、データを伝える テキストや図・グラフ等を動かして情報の理解を促進
3DCG 製品の内部構造、空間、先進性を訴求 構造・内部図解などを立体的に、リアルに表現

たとえば、製品の質感や現場の臨場感を伝えるには実写撮影が効果的な反面、決済の仕組み・機械の内部の構造のように「目に見えないもの」は実写では伝わりにくく、こうした場合はアニメーションやインフォグラフィックが有効です。

体内の治療を解説する医療動画などでは、撮影ではグロテスクになってしまうような情報を、可愛らしく概念として伝わるイラストアニメーションの形を取る、なんていう場合もございます。

医療解説アニメーションの1カット

組み合わせることが重要

ポイントは、ひとつの映像の中に、伝えたい情報によって様々な手法を組み合わせるのが一番効果的ということです。

その場合、ひとつの映像内で手法が混ざってもバラバラに見えない、テイストや世界観が揃うようなデザインが重要となってきます。

後にご紹介する事例のいくつかは、実写撮影やCG・インフォグラフィックなども組み合わせながら、全体が統一感ある仕上がりとなるようなデザイン上の仕掛けをたくさん仕込んでおります。

実写の空間上にインフォグラフィックスを合成する、なんてこともあったりします。

テイストは「誰にどんな印象を持って欲しいか」で決まる

手法を決めたら、次はテイスト検討です。

同じアニメーションでも、ポップで親しみやすいものと、クールで先進的なものでは印象がまったく違います。

テイストはふたつの軸の組み合わせで考えるとわかりやすくなったりします。

たとえば、ひとつはビジュアルの密度(細密orシンプル)。もうひとつは印象の方向性(親しみやすさorクール・先進性)。この二軸を単純な対比ではなくグラデーションと捉え、そのどのあたりにポイントを置くかを、企業のブランドイメージやターゲットの属性で決めます。

お客様からよくいただくのが、「難しい情報だけど親しみやすく」「先進的だけど信頼性も醸したい」「柔らかいけど公式感は残したい」といった、一見矛盾するようなテイストのご相談です。こうした微妙なニュアンスを調整したご提案ができることが、私たちが一番ご評価いただいている点です。

与えたいイメージを検討するイメージチャート表

まずはお気軽にご相談ください

費用のお見積り・企画検討段階からのご相談も大歓迎です。

事例で見る変幻自在な表現提案

弊社事例を通して、サービス内容や与えたいイメージに合わせて表現がどれだけ変わるかをご覧ください。

決済サービスを、コミカルに楽しく(株式会社ネットプロテクションズ様)

決済代行という難解な概念や魅力を、難しく思われず楽しく観ていただいて理解していただくことが課題でした。

アイコンや人物を3DCGでモデリングし、コミカルなアニメーション風の演出で訴求。親しみのある語りと目に楽しい演出が好評で、インフォグラフィック動画のベンチマークのひとつとなっております。

サービスの魅力を90秒でプレゼン、営業・説明会に重宝(ST Agency Japan株式会社様)

ミャンマー人材の紹介サービス。どのようなサービスか、誰でも端的に伝えられる映像にしたいとのご依頼でした。

ミャンマー国旗や会社ロゴを基に親しみやすいデザインを設計し、カット展開と文脈を整えて90秒で端的に伝わる構成に演出しました。

小気味よく動き、テンポよく展開する短尺映像は、イベント上映から新規営業先のプレゼンまで、さまざまなビジネスシーンで重宝いただいているとのことでした。

特殊な治療法の価値と先進性を伝える(メドキュレーション株式会社様)

ある特殊なカテーテル治療の認知向上・クラウドファンディング支援のお願いを目的とした解説映像。

その治療法の概要と効果を、限られた資料や法律の制約の中で表現できるかが鍵でした。3DCGやインフォグラフィックなど様々な手法を組み合わせながら、情報性と信頼性の高いイメージの創出に尽力。結果的に、医療分野としては異例の1400万円を超える支援をいただく一助となりました。

最先端のアプリに、手づくりのぬくもりを(株式会社FUN UP様 / monomy)

アクセサリーパーツを組み合わせてオリジナルブランドが作れる・売れるモノづくりマーケットアプリ「monomy」のプロモーション映像です。

最先端のオンラインサービスでありながら、そこにはつくり手の想いやこだわり、手づくりならではの温度感があります。シンプルでおしゃれなブランドのトーンとともに、その世界観を映像で表現したいというご要望でした。

柔らかい光のトーンを狙いながら実写撮影で制作。テクノロジーと手づくりのぬくもりを同時に伝えるテイストの設計が求められた案件です。

ドラマ風イメージ映像で訴求(TOMAコンサルタンツグループ株式会社様)

会計業務を中心に、人事・労務や法務、事業承継や国際化まで専門家を抱え、様々な分野を包括的に担えることを強みとされている企業様。
それだけに多岐にわたる事業分野・部署が相互に作用しあう構造を正しく体感的に表現するビジュアルがまだ実現していないことをご懸念されていらっしゃいました。

担当の方と3時間腰を据えて向き合っていただき、事業のお話やその図式化についてディスカッションを重ねた結果、関係する事業分野を3次元的に線で結んだ映像空間ならではのビジュアル表現の提案に至り、とても喜んでいただけたことが心に残っています。

※画像クリックで事例ページにアクセスできます

長尺でも単調にしない、フル3DCGの解説映像(三井不動産TGスマートエナジー株式会社様)

ビルに設置された発電所を中心とする機能と効果を解説する、9分超の長尺。フォトリアル3DCGとモーショングラフィックを組み合わせ、内部と外部で視覚効果を変えることで緩急のある展開とました。業界的にも珍しい10分フル3DCGの事例となります。

CG+インフォグラフィック事例画像

※画像クリックで事例ページにアクセスできます

3DCG制作会社と連携し、統一感ある世界観を演出(三井不動産レジデンシャル株式会社様)

マンションのシアター映像。

既定のVI・構成案をもとに、先進性とプレミアム感を両立させる演出設計を提案。AI生成やCGデモ映像制作も行いながら、物件の魅力・各訴求ポイントを印象に残る表現に仕上げました。

※画像クリックで事例ページにアクセスできます

制作を成功させるポイント

上記の事例に共通するのは、決まった型に当てはめていないことです。毎回、サービスの内容や機能・企業イメージを起点にゼロから組み立てています。

一方、制作の際必ず留意する点として、下記のは共通しております。

冒頭の数秒に力を入れる

とくにSNSやWeb広告では、最初の数秒で視聴者を惹きつけられるかが分かれ目です。

情報を詰め込みすぎないこと

一本で伝えられることには限りがあります。目的に対して優先順位をつけ、削る勇気を持つことが大切です。

イメージのすり合わせを丁寧に行うこと

類似事例や参考ビジュアルを早い段階で提示し、AI生成なども交えてイメージを明確化。完成後の「思っていたんと違った」を防げます。

第三者の目線を活かすこと

社内のご担当者は普段からサービスに深く触れていらっしゃるので「これくらいは伝わるだろう」と思われがちですが、視聴者にとっては初めての情報。社外の客観的な視点からの意見も取り入れることで、独りよがりにならない動画となります。

失敗しないサービス紹介動画制作会社の選び方

じゃあどんな制作会社に相談するといいの?という点、弊社のポジショントークをさせていただきます。笑

実績の幅を見る

一定のテイストの作品ばかりでは、貴社に合う表現を提案できるとは限りません。様々な業界・手法・テイストの事例を持つ会社なら、柔軟な提案の引き出しが広いかもしれません。

上流から相談できるかを見る

言われたことをやるという受け身の姿勢か、目的やターゲットの整理から一緒に考えてくれるか。企画構成が明確に定まっている場合は、前者のような制作会社がコストパフォーマンスの面で優れている可能性が高い一方、方向性が見えていない段階なら企画から伴走できるパートナーが向いています。

進行体制を確認すること

営業・プロデューサー・ディレクター…順に様々な方が登場する分業体制は伝言のずれや品質のばらつきが生まれやすくなります。なるだけカロリーがかからず円滑なコミュニケーションの取れる制作体制かということも、納品までのフローとしては重要になってまいります。

私たちimagenicは初回の打ち合わせから仕上げまで、同一の担当者が全工程を担当。ある企業の経験豊富なご担当者様からは「顔の見えるクリエイティブで、新たな挑戦ができそうな期待感があった」とご評価いただきました。

よくある質問(FAQ)

Q. 制作期間はどのくらいですか

キックオフから納品まで、おおよそ2〜3か月のことが多い印象です。

短尺やシンプルめな映像では1か月強ほどの短期納期もございますが、3DCG・長尺の場合はもう少しお時間をいただくこともあります。

Q. テイストや方針が決まっていなくても相談できますか

問題ありません。目的とターゲットを伺い、事例をもとに様々な方針をご提案するところから始めるケースも多くなっております。

Q. 動画のデザインをサイトやパンフレットにも使えますか

可能です。動画の世界観をそのまま他の媒体へ展開することも多く、まとめてご依頼いただくことでコストパフォーマンスの高いご提案が可能です。

Q. 縦型動画やSNS向けの短尺にも対応できますか

対応しております。横型とあわせてSNS用の縦型を派生でつくるご相談も可能です。

Q. 見積もりや相談だけでも依頼できますか

もちろんです。目的や予算感を伺い、近い事例をもとに方向性と費用の目安を整理してご提案いたします。

サービス紹介動画はオーダーメイドが効く

サービス紹介動画の効果は、ステップを追って積み重ねた企画構成の説得力で定まってきます。

だからこそ、既存の型に流し込むのではなく、毎回ふさわしいかたちをしっかりと考える。

そのために私たちimagenicは、省庁からナショナルクライアントまで幅広い実績をもとに、貴社に合った表現を変幻自在にご提案いたします。

方向性が見えていない段階でもどうぞお気軽にご相談ください。

まずはお気軽にご相談ください

費用のお見積り・企画検討段階からのご相談も大歓迎です。

Jun 1, 2026 | Category:journal



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