インフォグラフィック動画とウェブサイトをまとめて制作した事例

先日、弊社サイトの制作事例を更新させていただきました。快く掲載許可をいただいたクライアント様、パートナー企業様に心から御礼申し上げます。

今回ご紹介するのは、環境省様のサステナブルファッションプロジェクトです。ファッション業界が地球に与える大きな環境負荷を調査し、その現状を伝えるとともに、企業や生活者ができるアクションを提言するという取り組みで、インフォグラフィック動画とランディングページの企画制作を担当させていただきました。

もともとのご相談は「1枚のインフォグラフィック画像を作りたい」というもの。そこから情報が伝わりやすくなるよう映像とウェブサイトを組み合わせたご提案に至った経緯や、デザインの方向性が定まった経緯など、制作の裏側を振り返ります。

WORKS環境省 サステナブルファッション|制作事例

動画とウェブサイト、それぞれに役割を持たせる

最初にいただいたのは、ファッション業界の環境負荷に関する調査報告を視覚的に伝えられるよう、1枚のインフォグラフィック画像にまとめたいというご相談でした。

お問い合わせいただいたお電話で格納したい情報の内容を伺って、1枚ではとても入らなそうだなぁと感じました。こういうとき、ご要望通りに対応するだけでなく、より適切な手法や構成をご提案するように心がけております。

伝えるべきデータやメッセージが非常に多くなりそうことから、より情報を網羅的に、多くの方が繰り返し訪れて参照しやすい形としてのLP(ランディングページ)と、そちらへの誘導および要点を端的に伝えるためのダイジェスト映像という役割分担で、共通でインフォグラフィックを用いながらふたつの情報発信コンテンツの制作をご提案することとなりました。

動画の役割:

ファッション業界の環境負荷の現状と、伝えたいメッセージの要点だけを1分半に凝縮。興味を持った人をLPへ誘導するハブコンテンツとして機能させます。

ウェブサイト(LP)の役割:

データの詳細、解説テキスト、比較表、具体的なアクションの提言など、繰り返し参照される情報を網羅しつつ、訪問者ご自身のペース・興味に合わせて読み進められるコンテンツとなります。

 

情報量が多いとき、映像の尺を伸ばして全部入れようとするのは要注意です。尺が長いほど視聴者の集中力は落ちますし、データの細部まで動画で見せても記憶には残りにくい。

この「動画でサマリーを伝えて興味を引き、ウェブサイトで詳しく情報提供」という構成は、情報量が多いプロジェクトでは非常に有効です。

まとめて作るから、トーンが揃い、コストも抑えられる

このようにふたつのメディアを跨いだ企画も、ワンストップでご依頼いただくことで大きく下記のメリットがあります。

デザインや世界観を統一できる

大量、かつ多種多様な情報を含むコンテンツも、一貫して統一感のある整ったトーンで発信することができます。

制作コスト低減

トンマナやグラフィック素材などを動画とLPで共有できるため、制作コストを抑えられるのもメリットです。共有前提でファイル管理や制作フローを整備するため、別々の会社に発注した場合に比べ効率的な費用とスケジュールでご提案が可能となります。

俯瞰的な情報分担の設計

さらに大きいのは、企画段階で「この情報は映像で見せる」「これはウェブサイトで詳しく説明する」という情報分担を俯瞰的に設計できること。

映像ではここまでを担う、映像で橋渡しをした内容がウェブサイトにちゃんと受け皿として用意されているという導線の整合性は、制作者が全体を見渡しているからこそ実現できます。

このプロジェクトでは、省内のご担当者様やシンクタンクのプロデューサーの方々と、「この数値はグラフで見せるか図解で見せるか」「動画ではどのデータを紹介するか」など、ひとつひとつ協議しながら進めました。こうしたきめ細かい判断の積み重ねが、情報発信コンテンツの精度を上げていきます。

※インフォグラフィック動画の特徴や活用方法については下記記事でも詳しくご紹介しております。

JOURNALインフォグラフィック動画とは?特徴と活用シーンを解説

省庁のコンテンツだからといって守りすぎない

デザインの方向性を詰めていく過程で、とても記憶に残っているやりとりがあります。

ファッションがテーマということで、モダンさを感じるテイストを目指しつつ、誰もが親しみ、理解していただけるデザインにする必要がありました。当初は以前に手がけた国土交通省「羽田空港のこれから」のテイストをご覧になったとのことで、あのようなデザインの方向性を軸に検討していきました。

ところが、イメージボード(デザインの方向性を定める画像資料)を作成し、グラフィックのトーンを詰めていた段階で、プロデュースを担当されていたシンクタンクのコンサルタントの方からこんな趣旨の言葉をいただきました。

「クオリティは高いしこれでGOでも構いません。でもこのプロジェクトは三沢さんにとっても代表作のひとつになるはず。ファッション・アパレル業界の人も注目するコンテンツでもあるので、もっと攻めたり、遊びゴコロがあってもいいのでは?とも思います」

ハッとしました。どこか、省庁発信だからといって守りに入っていたところを見透かされたような気持ちでした。ファッション業界のトレンドに敏感な方々もご覧になるコンテンツ・テーマだからこそ、より一歩踏み込んだモダンさ、洒脱さ、遊び心を入れた方が届くはずです。

そこから一晩で、カタい表現を崩し、閉じない輪郭線で抜け感を出す方向へイラストのテイストを変更、再提案させていただいた際に「こういうのを求めてたんです!」と言っていただけたのは、とても嬉しい気持ちでした。

インフォグラフィック制作で陥りがちなのは、「情報を正確に伝えること」と「見た人の興味を引くこと」のどちらかに偏ってしまうことです。情報性だけを追うと無味乾燥になり、演出性だけを追うと肝心のメッセージが残らない。この両立は、観る方の感覚やリテラシー感を深く理解し、どう感じるかを想像しながらデザインに落とし込む作業の精度が必要です。

映像の尺を1分半にした理由

完成した動画の尺は1分30秒です。扱っている情報量を考えれば3分でも短いくらいですが、あえてこの尺に収めました。

この動画の役割はHHH戦略でいうハブコンテンツとして、「全部伝える」ことではなく「その情報に興味があるか判断いただく」ことだからです。
JOURNAL動画の長さはどう決める?HHH戦略で考える映像コンテンツ設計

ファッション業界の環境負荷という大きなテーマの概要と、行動を促すメッセージの核だけを伝えて、詳しく知りたい人にはLPに来ていただく。動画を見終わった人が次のアクション(LPへのアクセス)を取りやすい尺として、情報のサマリーと一番伝えたいメッセージのみに絞ろうということになりました。

「全部を動画1本に入れたい」というご要望は少なくありませんが、情報量と尺のバランスを見極めて「何を削るか」を提案するのも、制作者の大事な役割だと考えています。

「省庁の情報発信として画期的」とのご評価をいただきました

完成したコンテンツは、環境省ご担当者様から「省庁の情報発信として画期的」とご評価をいただきました。以降、追加ページも増え、現在も継続して更新を担当させていただいております。

とても情報の詰まった長いLPですが、今後も最新データを随時更新されるとのことで、ファッションと環境の情報が網羅されたポータルサイトとしてぜひご注目いただけましたら幸いです。

「伝えたい情報が多くて、何をどこから進めればいいか、どう作ればいいかわからない」という状態でのご相談も多くいただきますが、大歓迎です。

そのようなときは、何分の動画をつくる、ウェブサイトが必要だ、と限定せずに、情報の届け方そのものから一緒に検討させていただけましたら幸いです。企画段階からのご相談も承っておりますので、お気軽にお声がけください。

まずはお気軽にご相談ください

費用のお見積り・企画検討段階からのご相談も大歓迎です。

Jun 13, 2023 | Category:journal



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