AI時代のクリエイティブとは

 

2024年となりました。本年も何卒よろしくお願いいたします。

 

ところで昨年はAI元年とも謳われ、文章や画像、音楽や映像まで、幅広い領域において

人工知能による自動生成によって高品質なクリエイティブを生み出せることが注目を集めました。

一方で、この進化により人間の仕事が置き換えられるのではないかという懸念も多く取り沙汰されるようになりました。

 

弊社としても注目し、実際に試しながら活用方法を模索すると共に、

人間ならではのクリエイティブとは何かについて、あらためて考える機会となっています。

 

例えば画像生成AIサービス、Midjourney。

 

生成にあたってプログラミング言語の知識などは必要なく、自然な文章(英語)で指示できるのですが、

たとえばトップ画は「青い猫型ロボットの実写映画化をトランスフォーマーのマイケル・ベイが監督」というように入力しています。

細かい指示無しでも自動で良い雰囲気を醸し出してくれますが、

構図やレンズなどの細かい指定もある程度反映されていきます(ブログ掲載用に後処理加工しております)。

某有名キャラクターにあまり似せると問題ですし、きっとマイケル・ベイさんならどちみち巨大ロボットにするのではと

SFアクション映画風な画作りをすべく様々な指示を組み合わせてみておりました。

 

この密度と雰囲気の画像一枚を人の手でイラストや3DCGで制作するとなると相当な時間や技術が必要ですが、

Midjourneyは数十秒で4案のバリエーションをいくらでも出してくれます。

 

弊社代表も自身の絵ゴコロを誇りにしていたものの、AIが生成する画力の高さには圧倒的な衝撃と畏怖を感じました。

 

しかし、逆に考えると、超優秀なイラストレーターやCGクリエイターを仲間に迎え入れることができた、

これまで時間や画力の限界で不可能だった限界を超え、より高品質なクリエイティブを提案できる可能性が広がったとも捉えられます。

何でも描けるとなると、何を描いたらいいか案外途方に暮れる気持ちにもなるもので、活用方法にこそ独創性が問われるとも言えます。

 

そのような中、弊社は昨年、実際にAI生成を業務でも活用した例があります

(※商用利用にあたっては有料プランが必要となる場合も多いのでご注意ください)。

 

例えば、クライアント企業のブランドイメージを示すユニークな映像を制作する際には

大量のバリエーションを指示・生成しながら模索・提案し、方針を探ることができました。

また、ある電化製品のプロモーション映像方針を定める際、そのデザイン性の高さを伝えるため

シュールなほどモダンでスタイリッシュな空間に置かれたビジュアルを企画コンペ時点から明確に提案することができ、

受注達成後の実制作でもそのままCGクリエイターへのディレクションに活かせた事例もございます。

その他、絵コンテやナレーション文の作成にも適宜活用することで、

企画構想初期段階から粒度感の高い具体的な提案と大幅な工数削減の両立が可能となってきています。

 

とはいえAIもまだ万能ではなく、細かいところの整合でいうと粗削りでほぼ必ず編集が必要でもあります。

 

そもそも、指示を受けてもっともらしいものを生成するという能力にはとても長けていますが、

伝えたい情報やメッセージの行間を読み取って表現に落とし込む企画構成、言葉や表現のニュアンスの取捨選択、

プロジェクト全体を俯瞰した方針の策定や緻密なディレクションなどは行いようもなく、

そこには今後もしばらく人間が持つ感覚や思考が求められるだろうことはあらためて実感しました。

 

AIと手を携え最大限活用し、可能性の限界を高めることで、

制約なくより純粋に、人間ならではの感覚・想い・情熱を伝える表現の模索ができる。

そんな未知の時代が訪れたとも言えるのではないかと、

ガクブルしつつもワクワクするような気持ちで新年を迎えております。

 

引き続き弊社は、お客様とともに未知の領域へも積極的にチャレンジし、変化する時代や技術にも柔軟に対応しながら、

共に伝えたいメッセージを純度高く届けるための新たな表現を模索していけることを楽しみにしております。

 

本年も何卒よろしくお願いいたします。

(なお、この文章作成にあたっても、一部ChatGPTで生成した草案を活用しながら編集しております 笑)

 

Jan 23, 2024 | Category:journal



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